IoTの市場規模
IT専門調査会社の IDC Japanによれば、国内のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)市場におけるユーザーの支出額は2019年に7兆1537億円(実績見込み)だった。
これが2024年に向けて年間平均成長率12.1%で成長し、2024年には12兆6363億円になると予測する。
エッジコンピューティングの市場規模
マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)は、世界のエッジコンピューティング市場が2020年の36億ドルから2025年には157億ドルに成長し、予測期間中の年平均成長率(CAGR)は34.1%になると予測しています。産業界におけるモノのインターネット(IoT)の採用拡大、低レイテンシー処理とリアルタイムの自動化された意思決定ソリューションへの需要の高まり、指数関数的に増加するデータ量とネットワークトラフィックを克服する必要性などの要因が挙げられます。
インダストリアルIoTに対応するエッジ・コンピューティング・ソリューションの代表的なベンダー
ベンダー | 製品ライン | 主な業種 | 代表的なエッジ・アプリケーション |
ADLINK | ・ Vortex Edge PMQ
・ cPCI-A3515 (ブレード・サーバ) |
運輸
製造 |
自動列車制御 (ATC)
製造分野の予測保守 |
Advantech | ・ Edge Intelligence Server (EIS)
・ WISE/UBCゲートウェイ・シリーズ |
製造
エネルギー 運輸 農業 |
車両管理
スマート・シティ スマート農業による収穫量の最適化 |
AWS | ・ Snowball Edge
・ Greengrass |
製造 | 産業用資産の予測保守 |
Cisco | ・ Cisco 900シリーズ産業用ルータ
・ Cisco UCSサーバ ・ Cisco Kinetic (ソフトウェア・プラットフォーム) |
エネルギー
製造 運輸 |
IoTデータ管理/アナリティクス
動画分析とアクセス・コントロール |
Dell | ・ Dell Edge Gateway
・ PowerEdgeサーバ |
製造 | 予測保守と品質管理 |
HPE | ・ Edgelineシリーズ
・ Aruba |
エネルギー
製造 |
状態監視、予測保守、個人の安全性 |
Huawei | ・ ARシリーズIoTゲートウェイ
・ Agile Controller (ネットワーク管理) |
公益
運輸 |
電力計データ管理
モバイル動画監視 |
Microsoft | ・ Azure Stack
・ Azure IoT Edge |
製造
エネルギー および公益 運輸 |
産業用資産の予測保守
生産量最適化 車両管理 |
Stratus | ・ ztC Edge (エッジ・サーバ)
・ everRun (アプリケーション可用性ソフトウェア) |
製造
運輸 |
産業用資産の予測保守 |
エッジコンピューティングの利点
- リアルタイム、高速なデータ処理と分析:収集したデータは、外部のデータセンターやクラウドではなく、デバイスの近くで処理されるため、タイムラグが短縮されます。
- 低コスト:エッジロケーション内にできるだけ多くのデータを保持することで、すべてのロケーションを接続するためのコストのかかる帯域幅の必要性を減らし、コスト削減につなげる事ができます。
- ネットワークトラフィックの減少: IoTデバイスの数が増えるにつれ、データ生成は記録的な速度で増加し続けています。その結果、ネットワーク帯域幅がより制限され、クラウド環境を圧迫し、データのボトルネックが大きくなります。データの生成元であるエッジ上で処理することでトラフィックの減少につながります。
- アプリケーション効率の向上:レイテンシーレベルが低いほど、アプリケーションはより効率的かつ高速に動作できます。
エッジコンピューティングのユースケース
SagunaはINDUSTRY 4.0(IoT)分野でいち早くエッジコンピューティングを導入・運用しています。お気軽にお問合せください。